この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
恭平さんが言った嫉妬の意味が漸く理解できた。
友也は、龍也との関係に気がついて苦しんでいた。
外泊さえしなければ問題ないと軽く考えていた私の落ち度。
多感な年ごろ…性に興味を持つと共に身近な家族の性には嫌悪感を抱く。
分かっていたはずなのに…一番気を付けなければいけない息子の気持ちを軽視していた。
『俺…ずっと考えてた…俺がいることで母さんの幸せを奪ってるんじゃないかって。二十歳前半で俺を産んで…遊びたいときに遊べず…彼氏も作らずに俺の事ばかり…。彼氏作ればいいじゃんと思いながらも、実際にできると胸糞悪くて…イライラして……自分の気持ちに矛盾してるって分かってても…自分の気持ちをどうしていいのかも分からなかった…。ここ最近も…その男とでかけても必ず帰ってくる…どんなに遅くなっても0時を回ることなんてない…それは俺がいるから…俺がいるから母さんは帰ってくるしかない…。俺は母さんの枷でしかないと思うと…口にしてた…泣かせたいわけじゃない…悲しませたいわけじゃない…笑って幸せになってほしいだけなのに…俺がいるとそれすらできない……』
友也は、龍也との関係に気がついて苦しんでいた。
外泊さえしなければ問題ないと軽く考えていた私の落ち度。
多感な年ごろ…性に興味を持つと共に身近な家族の性には嫌悪感を抱く。
分かっていたはずなのに…一番気を付けなければいけない息子の気持ちを軽視していた。
『俺…ずっと考えてた…俺がいることで母さんの幸せを奪ってるんじゃないかって。二十歳前半で俺を産んで…遊びたいときに遊べず…彼氏も作らずに俺の事ばかり…。彼氏作ればいいじゃんと思いながらも、実際にできると胸糞悪くて…イライラして……自分の気持ちに矛盾してるって分かってても…自分の気持ちをどうしていいのかも分からなかった…。ここ最近も…その男とでかけても必ず帰ってくる…どんなに遅くなっても0時を回ることなんてない…それは俺がいるから…俺がいるから母さんは帰ってくるしかない…。俺は母さんの枷でしかないと思うと…口にしてた…泣かせたいわけじゃない…悲しませたいわけじゃない…笑って幸せになってほしいだけなのに…俺がいるとそれすらできない……』