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ずっと傍に……
第6章 初デート…
助手席を開けてもらい座ると、シートが低くてひっくり返りそうになる。
エンジンをかけると、ブロロロロゥと言う音と共に低音の振動がダイレクトに伝わってきて私のドキドキと重なって息苦しくなりそうだった。
そんな私とは正反対に、優雅にハンドルを裁く先生は本当に別人のようだった。
信号で止まるたびに外からの視線を浴びても気にせずに楽しそうに運転する。
「先生…この車…すごく高い…よね?」
私が質問すると、少し考えて答えてくれる。
「そうですね…ですが、僕が買ったものではないのでなんとも…」
「えっ??だったら誰の??」
自分で買ったものではない発言に驚いて声が裏返った。
そんな私に軽く微笑み教えてくれた。
「父から譲り受けたものです。父の唯一の趣味が車でしたから僕も小さい頃から好きでしたよ。ですが、さすがに手を出せる金額でもなく……父が他界した時に、これだけを残しました。一番愛していた車でしたから」
その言葉にどこかホッとする。
そして、先生のことを何ひとつ知らないことを思い知る。
エンジンをかけると、ブロロロロゥと言う音と共に低音の振動がダイレクトに伝わってきて私のドキドキと重なって息苦しくなりそうだった。
そんな私とは正反対に、優雅にハンドルを裁く先生は本当に別人のようだった。
信号で止まるたびに外からの視線を浴びても気にせずに楽しそうに運転する。
「先生…この車…すごく高い…よね?」
私が質問すると、少し考えて答えてくれる。
「そうですね…ですが、僕が買ったものではないのでなんとも…」
「えっ??だったら誰の??」
自分で買ったものではない発言に驚いて声が裏返った。
そんな私に軽く微笑み教えてくれた。
「父から譲り受けたものです。父の唯一の趣味が車でしたから僕も小さい頃から好きでしたよ。ですが、さすがに手を出せる金額でもなく……父が他界した時に、これだけを残しました。一番愛していた車でしたから」
その言葉にどこかホッとする。
そして、先生のことを何ひとつ知らないことを思い知る。