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ずっと傍に……
第36章 意志を継ぐもの…
そう言われても志保さんは納得できないようで、奥にあるお父様の部屋に血相を変えて入って行った。
そして段ボールを開けて何かを探し始めた。
窓を開けて換気だけはしていても、じめじめした臭いが鼻につく。
そして埃が宙を舞い、放置していた年月を感じさせた。
暫く探していると、あったと言って1冊のアルバムを取り出しリビングに移動した。
色あせてしまったアルバムには志保さんと友紀也の写真がびっしりと貼られてある。
几帳面に一枚一枚にコメントまで書いてあり、初めて見る友紀也の幼い頃の写真に私の方がテンションがあがってしまう。
だけど、思うことは友也の小さい頃と友紀也の小さい頃が似ていると言う事。
そして志保さんがあるページでめくるのをやめた。
『成人式』
とコメントがありスーツを着た若い友紀也が映っていた。
だけど、それを見た私たちは言葉を失い、友也に視線を移動する。
その友也も困惑した顔で写真に釘付けだった。
「…さっきの写真と…友也くんと…若い頃の友紀也さん…同一人物だって言われてもそうだと思うよな…」
最初に口を開いたのは大地くんだった。
その言葉通り、若い頃の友紀也はユキそのもので、今の友也が写真の中にいる様な錯覚を覚える。
それ程までに似ていた。
そして、私の中でずっと確証が持てなかったことが現実味を帯びてくる。
そして段ボールを開けて何かを探し始めた。
窓を開けて換気だけはしていても、じめじめした臭いが鼻につく。
そして埃が宙を舞い、放置していた年月を感じさせた。
暫く探していると、あったと言って1冊のアルバムを取り出しリビングに移動した。
色あせてしまったアルバムには志保さんと友紀也の写真がびっしりと貼られてある。
几帳面に一枚一枚にコメントまで書いてあり、初めて見る友紀也の幼い頃の写真に私の方がテンションがあがってしまう。
だけど、思うことは友也の小さい頃と友紀也の小さい頃が似ていると言う事。
そして志保さんがあるページでめくるのをやめた。
『成人式』
とコメントがありスーツを着た若い友紀也が映っていた。
だけど、それを見た私たちは言葉を失い、友也に視線を移動する。
その友也も困惑した顔で写真に釘付けだった。
「…さっきの写真と…友也くんと…若い頃の友紀也さん…同一人物だって言われてもそうだと思うよな…」
最初に口を開いたのは大地くんだった。
その言葉通り、若い頃の友紀也はユキそのもので、今の友也が写真の中にいる様な錯覚を覚える。
それ程までに似ていた。
そして、私の中でずっと確証が持てなかったことが現実味を帯びてくる。