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第36章 意志を継ぐもの…

志保さんの言葉で全てがつながり確証が持てなかった事に確証がもてた。
あの喋り方にしたのは……きっと私…
声も雰囲気も似ていたユキに友紀也を重ねるため為に私がお願いしたこと。

『丁寧な言葉で話して…』

信じられないけど、志保さんの話と古澤さんの話を総合すると、それ以外考えられなかった。
ユキは、友紀也が事故で意識を無くしたと時の友紀也。
理由は分からないけど時空を超えた奇跡…
友紀也はいつも言っていた。
見えるものだけが真実ではないと。
この世には奇跡があるのだと。
そしてユキが最後に言った言葉。

『次に出会ったらもっと愛してあげますよ…ですから暫しの別れです…』

次の出会いとは私と友紀也が出会った頃の話。
だってユキは友紀也だから。
ユキに未来の私を教えたから、必ず会えると確信した。
そしてあの場所で出会ったのにも意味があった。
私とユキが出会った場所はきっと…友紀也が事故にあった踏切と同じ。
あの場所だから私たちは出会うことができた。