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ずっと傍に……
第36章 意志を継ぐもの…
友也が小さい頃、反抗期だった頃、自分の父親は誰なのかと聞かれるだろうと覚悟はしていた。
だけど、友也は一度も父親が誰なのか聞くことはなかった。
「ねぇ…友也は一度も父親の事聞かなかったわよね。知りたいとは思わなかったの?」
いい機会だからと思い、初めて友也の父親の事に関して口を開いた。
友也は少し考え、アルバムを閉じて顔をあげた。
「先に…ひとつだけ聞いて良い?」
真剣な眼差しで聞いてくる友也に、全てを正直に話すべきだと直感で感じた。
今更ごまかしてもそれは通用しないと。
だから私は全てを話す覚悟で頷いた。
「友紀也さんとユキさんが同じかもしれないっていつ思った?」
ストレートに聞いてくる友也に私はゆっくりと口を開いた。
「友也を妊娠したと分かった時…そうかもしれないと思った。体調が悪くて病院に行こうとした時に倒れてしまったの。その時に夢で友紀也に会った。裏切りではない。僕が望んだ事。そして成長を見守らせて欲しいと言われたの…だから産むことに迷いはなかった…」
だけど、友也は一度も父親が誰なのか聞くことはなかった。
「ねぇ…友也は一度も父親の事聞かなかったわよね。知りたいとは思わなかったの?」
いい機会だからと思い、初めて友也の父親の事に関して口を開いた。
友也は少し考え、アルバムを閉じて顔をあげた。
「先に…ひとつだけ聞いて良い?」
真剣な眼差しで聞いてくる友也に、全てを正直に話すべきだと直感で感じた。
今更ごまかしてもそれは通用しないと。
だから私は全てを話す覚悟で頷いた。
「友紀也さんとユキさんが同じかもしれないっていつ思った?」
ストレートに聞いてくる友也に私はゆっくりと口を開いた。
「友也を妊娠したと分かった時…そうかもしれないと思った。体調が悪くて病院に行こうとした時に倒れてしまったの。その時に夢で友紀也に会った。裏切りではない。僕が望んだ事。そして成長を見守らせて欲しいと言われたの…だから産むことに迷いはなかった…」