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ずっと傍に……
第36章 意志を継ぐもの…

友也は飾ってある友紀也の写真を持ってきてテーブルの上に置き、友紀也と同じ優しい笑みをこぼした。
その笑顔を見ていると、やっぱり友紀也の子供なんだと、なぜ今まで気がつかなかったのかと思う。
そう思っていると、友也は愛おしそうに友紀也の写真を撫でた。

「まだ小さかった俺にさ。恥ずかし気もなく、この笑顔で言うんだ。母さんを…陽葵を心から愛してるってさ」

友也の言葉に、自然と涙が一筋流れ落ちた。

「それからも何度も会いに来てくれた。今、母さんがひとりで泣いているから抱きしめてあげてほしいって言われて、起きて行ってみると本当に泣いていた…」

友也の言葉に思い節があった。
友紀也と夢の中で会い寂しい思いをしている時、迷いもなく友也は私に抱き付いてくる。
いや…抱きしめてくれた。
その心地よさに寂しさを忘れるほどだった。
あれは友紀也が友也にお願いしたことだったんだと思うと、らしいと友紀也の心遣いにうれしくなる。
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