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ずっと傍に……
第36章 意志を継ぐもの…
「あの時…右頬が腫れてた…あれ…友紀也?」
「そう…母親に怪我をさせるとはどういうことですか?僕は守って欲しいと言ったはずですよ。誰が傷つけていいと言いましたか?ってかなり叱られたよ。普段は温厚なのに…怒るとめっちゃ怖いのな。…あの口調で詰め寄られると怖い怖い…現実じゃないって分かってても逆らえない…そんな雰囲気だった」
「友紀也…怒るの??」
涙を拭いながら聞くと、友也は不思議そうな顔をする。
そして、フッと笑った顔がユキではなく友紀也に見えた。
「母さんは怒った顔見たことないんだ。」
「うん。見たことないかな。いつも温厚で優しく微笑んでた…そうじゃない時は心を痛めて悲痛な表情……最後の最後まで私には微笑んでくれてたよ」
「本当はさっ…自分が守りたかったんだろうね。俺に頼むんじゃなくて自分で。そんなに愛した人をさ…置いて逝くって、きっと俺が想像するより辛かったんだろうな…だから俺に母さん託して見守ってる…俺が生まれて来た意義はそこあるんだろうな」
「そう…母親に怪我をさせるとはどういうことですか?僕は守って欲しいと言ったはずですよ。誰が傷つけていいと言いましたか?ってかなり叱られたよ。普段は温厚なのに…怒るとめっちゃ怖いのな。…あの口調で詰め寄られると怖い怖い…現実じゃないって分かってても逆らえない…そんな雰囲気だった」
「友紀也…怒るの??」
涙を拭いながら聞くと、友也は不思議そうな顔をする。
そして、フッと笑った顔がユキではなく友紀也に見えた。
「母さんは怒った顔見たことないんだ。」
「うん。見たことないかな。いつも温厚で優しく微笑んでた…そうじゃない時は心を痛めて悲痛な表情……最後の最後まで私には微笑んでくれてたよ」
「本当はさっ…自分が守りたかったんだろうね。俺に頼むんじゃなくて自分で。そんなに愛した人をさ…置いて逝くって、きっと俺が想像するより辛かったんだろうな…だから俺に母さん託して見守ってる…俺が生まれて来た意義はそこあるんだろうな」