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ずっと傍に……
第36章 意志を継ぐもの…
「友紀也にそっくりでしょう?みんな驚くのよ」
「…そうね…友紀也さんを少し若くした感じよね…」
ママは、深く息を吐きながら、困惑しながらも笑顔を見せて友也が帰ってきたことを悦んでいた。
夜は蒼の奥さんの愁さんも交えて友也の二十歳の誕生日をお祝いする。
友也の好きな物ばかりがテーブルに並び、パパは嬉しそうに友也にビールを注いで、みんなで乾杯をした。
ゴクゴクゴクと喉を鳴らしながら一気に飲む姿は流石に友紀也の息子だと思わせる。
そしてハンバーグに箸をつけて、満足そうに微笑む。
「やっぱり、おばあちゃんのハンバークは美味しい。ずっと食べたかったんだよなぁ」
「こんなんでよければいつでも作るってあげるから、いつでもいらっしゃい!」
褒められたママは嬉しそうに色々なモノを取り分けて友也の前に並べて上機嫌。
パパも友也のグラスが空くごとにビールを注ぎ、蒼も一緒になって男3人で盛り上がり始めた。
私たちは湊と桜の面倒を見ながら女3人で盛り上がる。