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ずっと傍に……
第36章 意志を継ぐもの…
「これでお義姉さんも安心ですね。友也くんが戻ってきて」
「友也はずっとこっちにいるんでしょう?」
いつものように私は梅酒、ママと愁さんはビールを飲みながら友也の事を口にする。
「そうみたい…教師になりたいって言ってる。」
「教師???」
隣で盛り上がっていたパパが、私たちの言葉を耳にしたのか会話に入ってくる。
友也を見ると、友也は頷き足を正した。
「今まで勝手させてもらいましたが、自分の進む道を決めました。母さんが父さんの意志を継ぐように、俺も父さんと母さんの意志を継ぎたいと……さっき父さんの墓の前できちんと報告もしてきました。」
「…父さんって…」
パパは友也が教師になることより、友紀也を父さんと言った事が気になっているようだった。
何も説明していないから仕方がない。
「俺の姿見て驚いたでしょう?それが答えなんだと思う…俺は…陽葵という母と友紀也という父の子供です」