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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
『宮田!お前は授業中良く寝てたな?』
小林先生は目の前にいる宮田くんを名指しで弄りだした。
その掛け声に昔とかわず返事をする。
「目を閉じて起きてましたよ~」
『そうか??その割にはテストの点数悪かったぞ!!』
「それ言っちゃダメですよ~~」
おちゃらけて返事をすると、会場内はどっと沸いた。
『情けない声だすな!!!―――…横田はいつも明るくてクラスのムードメーカーだったな。体育祭も文化祭も率先して引っ張ってくれた。助かってたよ』
『お祭り大好きだもん!!』
横田さんは昔と変わらず明るい声で、みんなに届くような大きな声で答えていた。
『それも知ってるぞ―――…次は…宮崎!正義の味方って感じだったな。弱い者いじめが嫌い、曲がったことが嫌い。間違った事だったら相手が誰だろうと正す勇気を持っていた。』
隣にいる千佳の事を小林先生が褒めてくれて、自分の様に嬉しくて千佳を肘でつつけば恥ずかしそうに小林先生に小さく手を振った。