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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…

『まだまだ子供だったキミたちが大人になり母となり父となり、元気な顔を見せてくれることが何よりもうれしい。キミたちの成長を見る事ができて、この上ない喜びだ。あと何回、キミたちと会えるか分からないが、幸せに日々を過ごして欲しいと思う。また、元気な姿を見せてくれ』

そう言って深々と下げる小林先生に盛大な拍手が沸き起こった。
そしてあっという間に、小林先生の周りに人が集まり輪ができあがった。

「良い先生に出会えてよかったよね」

咲の言葉に千佳も私も頷いた。
本当に、小林先生に出会えてよかったと思う。

「私が教壇に立てたのも先生のおかげだよ。三輪田校長もそうだけど、ずっと見守ってくれてた。子育てと両立できるように色々と手助けもしてくれたし…感謝しかないよ」

「陽葵は特にそう思うかもね。最後に挨拶して帰ろうよ。お礼が言いたい」

千佳の言葉に、人が少なくなるまで待って小林先生の元に足を進めた。
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