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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
「「「小林先生!!」」」
後ろから声をかけると、振り返った小林先生は顔をクシャクシャに崩して迎えてくれた。
「宮崎に神鳥に陽葵先生か…今日は来てくれてありがとな」
「私たちこそ、先生会えてよかったです。先生はこれから何をするんですか?」
「これからか…仕事一筋だったからな。これからは家族孝行するつもりだ。まずは家内と旅行だと盛り上がってるよ」
咲が聞けば、愛妻家の先生はうれしそうにプランを教えてくれた。
今までできなかった奥さん孝行を一杯する予定だそうだ。
これから先、ずっと幸せであって欲しいと思う。
「奥さん孝行、いいですねぇ~―――…今度一緒に飲みましょうよ」
「宮崎…お前は強そうだな?」
「どっちか強いか飲み比べですね」
「お前には負けんよ」
豪快に笑いながら、元教え子と飲むのが嬉しいと分かる。
千佳は絶対ですよと念を押しゆびきりげんまんまでしようとして、恥ずかしがる先生は千佳の手をパシッと叩いて笑った。
そして、私も思っていた言葉を先生に伝えた。