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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
「接待とか大変なの?」
「んっ?昔ほど無くなったけどね…おじさん相手は疲れる。まぁ、こっちもおばさんなんだけどね」
咲が聞けば、営業でバリバリ働いている千佳の愚痴が始まった。
こうなる事は分かっていても、親友としては聞かないわけにはいかない。
かなりストレスが溜まっているようで、千佳の毒舌は止まることはなかった。
相変わらずと言えば相変わらずの性格に、私も咲も何も言わずに聞き役に徹し、1時間程言いたいことを言ったのか、大きく深呼吸をしてマシンガントークは終わったようだった。
「あ~…すっきりしたぁ~」
その言葉に私も咲も顔を見合わせて笑えば、千佳は何が可笑しいの?と私たちが笑っている理由が分からないようだった。
「ううん。千佳は相変わらずだなって。色々あるみたいだけど充実してるんでしょう?」
「もちろんよ。頑張れば頑張った分だけ目に見えて成果がでるからね。同期なんかに負けてられない」
よしっ!と意気込む千佳を見て少し心配になる。