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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
「ただいま~」
意を決して話そうとした時、友也が帰ってきた。
「おかえりって…大地くんも一緒だったんだ」
「下で会ったよ。それより、千佳さん、咲さんお久しぶりです」
にこやかに挨拶をする友也と違ってふたりは驚いた顔をしていた。
その理由は聞かなくても分かる。
私も友也も何度も経験しているから。
「ふふふっ。似てるでしょう?」
そう聞くと、ふたりは何度も首を縦に振る。
その姿が可笑しくて笑うと、バシバシと叩かれて無言で説明を求められた。
「おい!!俺の事無視かよ」
大地くんは挨拶もしないふたりに悪態をつきながら空いているソファーに座った。
「母さん、俺、自分の部屋にいるから…みなさんごゆっくり」
友也は自分がいない方が良いと判断したのかリビングを出て行った。
リビングから友也の姿がなくなると、ふたりはやっと言葉を発した。
「どういう事よ。友紀也さんにそっくりじゃない」
「友紀也さんが生き返ったと思ったじゃん…てか、大地は驚かないわけ?」
「んっ?俺?何度も会ってるし…色々と事情も知ってるからな」
「はぁ?何その意味深な言い方!!大地の分際でむかつく~~」