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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
「そうだよね…それが普通の反応だと思う…。私も信じられなかったよ。でも、色々な事を並べるとそうとしか考えられないの。この写真からも分かるように、友也は若い頃の友紀也そっくりで、友也の父親のユキともそっくり。特に若い時の友紀也とユキは瓜二つ…同じ写真って言ってもそうだとしか分からない。志保さん…友紀也の妹さんも間違うぐらいだから」
何度もふたつの写真を見比べては私を見る三人。
簡単には信じてもらえないと分かっていたから仕方がなかった。
そう思っていると咲が意外な言葉をかけてくれた。
「私さ…。友紀也さんの言葉で忘れられない言葉があるんだよね。…覚えてない?いつの授業だったか…誰かがお化けを信じるかって事を友紀也さんに質問したことあったよね。」
その一言で、私はある授業風景が頭の中に浮かんだ。
まだ友紀也が赴任してきて間もない頃、友紀也が私たちに言ってくれた言葉。
「あったね…あれ印象的で覚えてる。理科の先生が非科学的な事を口にしたから覚えてるよ。」
千佳も覚えているようだった。
それだけ印象的な言葉。