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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…

「陽葵は愛されてるんだね。友紀也さんに出会うずっと前から…亡くなった後でも心配で時空を超えて会いに来てくれたんだ…すごいね。」

「…うん…夢でも何度も会いに来てくれた。友也の夢にも出て来てくれてたみたい…ずっと傍にいてくれる。ずっと傍にいてくれた…」

私は咲にしがみつき、泣きながら言葉にする。
本当に私は友紀也に愛されている。
ありえない奇跡が起こる程、友紀也の愛情は大きくて深い。

「友紀也さんの病気が分かってさ…余命宣告されて恐怖だったと思うんだ。それなのにヒナの事ばかり心配してた。死に行く自分を見続ける辛さに比べたら、普通に別れた方が一時の辛さで済むって笑いながら俺に話すんだ。俺の方がその話に耐えられなくてさ…そんな俺に言うんだ。人は必ず死ぬ。それは変えられようのない事実で、だったら自分は悲しみを残したくない…自分が愛した人たちには笑って幸せであってほしいって…それが自分の願いなんだって…だから自分が逝くことを悲しまないで欲しいって言われた…」

それは初めて聞く話だった。
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