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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
―――――…
朝からドキドキが止まらない。
こんなに緊張するのは、初めて教壇に立ったあの日以来かもしれないと昨日の夜から緊張して眠れなかった。
「なんでそこまで緊張するわけ?」
私と正反対の友也はリラックスした感じでソファーに座ってTVを見ている。
そんな姿を疎ましく思いながらお昼の準備に大忙しだった。
「友也!!テーブルの上片付て。散らかさないで!!」
ジュースとお菓子の袋で散らかったテーブルの上を見ながらうんざりする。
こんなだらしない所を見せられないと、八つ当たりだと思いながら友也に声を荒げると、友也ははいはいと言いながら重たい腰を上げて片付け始めた。
―――ピンポーン
ひとりアタフタしている間に、その時はやってきた。
益々テンパル私と対照的な友也はモニターを見てエントランスの扉を開けた。
「友也…」
「情けない声出さないでよ…。向こうから会いたいって言ってくれてるんだから大丈夫だって」
泣き出してしまいそうな私を慰めてくれる友也。
息子に慰めてもらうなんて情けないと思いながら、今から来る人に会うのが怖くて逃げ出したくなる。