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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…

「それはお母様が友紀也に残した手紙です。亡くなった後も誕生日に手紙を残してくれていたみたいです。志保さんはお母様の亡くなった経緯を知らないから死ぬまで秘密だって言ってました。私も見せるつもりはなかったんですが…読んでみてください。お母様の気持ちがはっきりと書いてありますから」

「これが…母の字…」

とても大切そうにお母様が書かれた字を撫でる志保さんに大地くんは優しく寄り添う。

「これ…読んでもいいのか?」

「ええ…読んであげてほしい…お母様の優しさを志保さんにも感じて欲しいの」

そう伝えると大地くんは封筒の中から手紙を取り出して、ふたりで目を通し始めた。
それを読みながらポロポロと涙を流す。
それだけ志保さんにとって大事な事が書かれてある。
私も一度…ううん…何度も呼んだから覚えている。
それは友紀也だけではなく、志保さんへの愛情もたくさん詰まった手紙だった。
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