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第37章 時の流れ…

それと…妹の志保の事も大切にしてあげてね。
志保は友紀也と違ってママとの思い出がひとつもない。
たった数か月しか一緒にいてあげられなかったから、どんな風にママから愛されてたのか教えてあげてほしい。
それは友紀也にしかできないことだから…
時は短くても、友紀也も志保もママの子。
同じだけの愛情を注いでいたと伝えてあげてね。
ママね。
志保がお腹にいると分かった時、うれしかったのよ。
友紀也に妹ができて、ふたりで手を繋いで歩く姿を想像するだけで心がポカポカしたの。
ママが友紀也を大切に思う気持ちと同じだけ、志保の事も大切に思っている事を伝えて欲しいの。
だから、ふたりっきりの兄妹…喧嘩せずに仲良くね。
それがママからの最後のお願いです。

これからは、パパとおばあちゃんの言う事を聞いて、元気に前を向いて歩いて行って欲しい。
まだ分からなくてもいい。
あと少し大きくなって、この手紙を読んでママの愛情を感じて欲しいと願ってます。

この世で最愛の息子・友紀也へ　　　ママより』