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ずっと傍に……
第38章 引き継いだモノ…
彼女は小さく頷いて彼とのこれまでの事を話してくれた。
木野崎さんが会いたいと言っても会えない事がほとんどで、会うのは彼から誘いが来た時だけ。
彼の家に行き部屋の片づけや食事を作ってSEXをする…
どう考えても、良いように扱われている様にしか思えない。
そこに愛情があるとは思えなかった。
「会いたい時に会えなくて可笑しいなって思った事はない?」
「忙しいのかなって…友達多いらしいから…子供の私は連れて行けないって…」
彼女は完全に彼を信じ切っているようで、彼の言葉が正しいと思い込んでいるようだった。
その陰に女の姿が見え隠れしているのは分かるのに、木野崎さんにはそれが見えていない。
それを直接言っても、そんなことは彼氏に限ってと二度と相談にこなくなるのは確か。
言葉を慎重に選んで彼女の幸せの未来の為に導く…