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ずっと傍に……
第38章 引き継いだモノ…
「陽葵先生…」
前回話してから1週間たったころ、木野崎さんが教室に現れた。
この前の話の続きだと分かり場所を移動する。
ソファーに座らせ、お茶を出し彼女から話出すのを待った。
少しずつお茶を飲んでいた木野崎さんは、手の中にあるグラスを見つめながらポツリポツリと話し出してくれる。
「昨日…久しぶりに電話があって、来て欲しいって言われて…行ってきました…いつものように部屋を掃除してご飯作って…いつものように…相変わらず避妊しようとしないから付けて欲しいって言うと持ってないって…だから私から渡しました」
「コンドームは自分で買ったの?」
「はい…買うの恥ずかしかったけど…妊娠するの嫌だし…それを使ってくれるなら、ちゃんと私の事大切にしてくれてるって思えるから…だけど、彼は…お金の無駄だなって…渡したゴムを開けることなくゴミ箱に捨てて…子供できたらどうするのって聞いたら…おろせばいいだろうって…そんな難しい事考えずに気持ちよくなろうぜって…彼…私の事好きでもなんでもなかった…ただ良いように遊べる女…だったんですね」