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ずっと傍に……
第38章 引き継いだモノ…
「陽葵先生…いいですか?」
ドアがノックされて男子生徒が恥ずかしそうに顔を出した。
彼もSEXについて悩んでいると思い中に入れて、冷たいお茶を出した。
木野崎さんと同じクラスの原くんで、大人しくて優しい子という印象を持っている。
だから、ここに来る事に驚きはしたものの、年頃の男の子だからと彼が話出すまで待つことにした。
冷たいお茶を3杯程飲んで落ち着いたのか、彼は顔を赤らめながら聞く。
「美和…大丈夫ですか?」
原くんの口から出た美和という名前は木野崎さんの下の名前だった。
「原くんは木野崎さんと仲がいいの?」
「幼馴染…」
あまり一緒にいるところを見ないから、意外な関係性だと思いながら、彼女を心配して私の所に来るということは…なんて願望を抱いてしまう。
「美和が悩んでるの…ずっと知ってたんです…その事について相談してるのも…」
「木野崎さんから聞いたの?」
「僕の姉と仲が良くて…前から彼氏の事相談してて…たまたま聞いちゃって…」
「そっか…で、その話を聞いて原くんはどう思った?」
原くんは少し顔を上げて、私の様子を伺いながら話をする。