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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
1時間、2時間と過ぎていくお祝いの席に子供たちは飽きて遊び始める。
キャッキャッとはしゃぐ声が、また心地よいとさえ感じた。
友也と俊也は焼酎を飲みながら、これからの新しい家の話で盛り上がっている。
このマンションも建ってからずいぶん年月が経ち、幾とどなく手をいれてきたけど、耐震性の問題から取り壊すことになり、名残惜しくも離れることになった。
来年には俊也たちも戻ってくるから良い機会だと、二世帯住宅を建てることは決定している。
その間取りをどうするのかと夢だけが広がり、現実的にはどうなのかと言いたいけど、老い先短い身としては口出しはしないと決めた。
遥さんと奈保さんは片づけをしながら楽しそうに話しをしている。
嫁姑問題が起きないのが不思議なほど、私も遥さんも奈保さんも仲良くやっている。
「お義母さん。暖かいお茶でも召し上がりますか?」
家の中から顔を出した遥さんが、声をかけてくれた。
「そうね…お酒も余り飲めなくなったし、暖かいお茶をもらおうかしら?」
元々アルコールが好きではなかったけど、前にも増して飲めなくなった。
遥さんが出してくれたお茶を飲むとホッとする。
やっぱりアルコールよりお茶がいいと思うのは年を取った証拠だと、88歳になって思う。
キャッキャッとはしゃぐ声が、また心地よいとさえ感じた。
友也と俊也は焼酎を飲みながら、これからの新しい家の話で盛り上がっている。
このマンションも建ってからずいぶん年月が経ち、幾とどなく手をいれてきたけど、耐震性の問題から取り壊すことになり、名残惜しくも離れることになった。
来年には俊也たちも戻ってくるから良い機会だと、二世帯住宅を建てることは決定している。
その間取りをどうするのかと夢だけが広がり、現実的にはどうなのかと言いたいけど、老い先短い身としては口出しはしないと決めた。
遥さんと奈保さんは片づけをしながら楽しそうに話しをしている。
嫁姑問題が起きないのが不思議なほど、私も遥さんも奈保さんも仲良くやっている。
「お義母さん。暖かいお茶でも召し上がりますか?」
家の中から顔を出した遥さんが、声をかけてくれた。
「そうね…お酒も余り飲めなくなったし、暖かいお茶をもらおうかしら?」
元々アルコールが好きではなかったけど、前にも増して飲めなくなった。
遥さんが出してくれたお茶を飲むとホッとする。
やっぱりアルコールよりお茶がいいと思うのは年を取った証拠だと、88歳になって思う。