この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
「遥さん、ありがとう…。こんな息子だけど一緒になってくれて感謝してます…マザコンで甘えたがりで、そんな友也に寄り添ってくれてありがとう」
「お義母さん…どうしたんですか?急に…」
「どうしてかしらね…急にお礼がいいたくなったのよ…こんな素敵な誕生日を祝ってもらえてうれしいのね。きっと」
不思議そうな顔をする遥さんにそんな事を言いながら友也を見れば、友也もどこか心もとない表情をしていた。
「そんな顔して…本当に泣き虫ね…しゃきっとしなさい」
「泣いてなんか…」
拗ねたようにソッポを向く友也を見て、本当にいくつになっても甘えたがりで心配性な所は変わらない。
昔から私の小さなナイトだった。
「相変わらずね。…友也がね。お腹の中にいるって分かった時…うれしかった…生まれてきてからは…驚きと感動の毎日だった。友紀也に…お父さんがいなくて寂しい思いもたくさんさせた…それでもずっと傍で守ってもらって母さんは幸せだった…増えていく家族に生きていてよかったと…この風景を見ていて思うのよ…」