この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…

「長い…歳月でしたね」

にっこりと微笑む友紀也は昔と変わらず優しい眼差しで私を見てくれる。

「そうね…長く…ともて長かった…」

肩に置かれた手を握り締めて、友紀也が好きだといってくれていた笑顔で告げた。
それでも流れる涙が止まることはない。
夢だとしても会えたことがうれしかった。

「泣かないでください…陽葵に泣かれるのは今も昔も僕は辛い…」

そう言って微笑みながら、また涙を拭う。

「…友紀也…?…これは夢?」

頬に触れる手を握りしめて聞いた。
何度か夢で会った事はある。
またそれなのかと、それでも会いに来てくれたのがうれしいと涙が止まらなかった。

「長い年月…ひとりで頑張りましたね。辛い時を乗り越え…僕に幸せな家族を見せてくれた…見ることも感じることもできないと思っていた未来の幸せ…ありがとう…」

その言葉がうれしくて、友紀也に抱き付いて泣いた。
声を出して泣いたのは何年ぶりだろう…
若い頃のように声を出して泣き続けた。
その私の背中を撫でながら、友紀也は何も言わずに受け止めてくれる。
そして、私を軽々と抱き上げて、私が今まで座っていた場所に私を抱きしめたまま座った。
/1528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ