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第39章 ずっと傍に…

笑いあう子供たちを見て友紀也も幸せそうな顔をする。
本当は見ることの出来なかった幸せな未来。
本来ならば生まれる事のなかった友也。
だけど、奇跡は起こり、未来は変わった。

「ねぇ…友也は…友紀也の子供だよね…確証はあるけど…友紀也の口から真実を知りたい…」

「そうですね…真実…真実はひとつだけですよ。」

「ひとつだけ？」

「はい。友也が僕と陽葵との子供だと言う真実。それが全てです。」

真っ直ぐに見つめられ告げられた言葉に、そうかもしれないと感じた。
友也が私と友紀也の子供だという真実以外、私たちには意味をなさない。

「志保さんから友紀也の若い頃の写真を見せてもらって驚いたけど、話も聞いて確証できたの…それと同時に友紀也の言葉の意味が理解できた。奇跡は起こるって何度も言ってた。目に見える事だけが全てじゃないって…本当にそうだった。見えるモノが全てじゃない。あり得ない奇跡も起きた…。そして私だけじゃなくて…友也の前にも何度も現れてくれてありがとう。」