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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
友紀也は優しく私の名前を呼び、目を細めて微笑んだ。
「陽葵…キミだったんですよ。あの時、僕の前に現れた小さな女の子は…」
「えっ??」
「最初に僕を救ってくれたのは陽葵、キミなんです。僕に奇跡をくれたのはキミだったんです。」
意味が分からなくなる。
ユキと友紀也が同一人物だというだけでも奇跡なのに…私は幼い頃に友紀也に会っていた?
だけど、そんな記憶は私にはない。
「驚くのも無理はない…僕も気がつくのに時間がかかってしまった…。友也の成長を見ていて気がついたんですよ。幼い頃の友也の姿があの時の少女と似ていると…それに彼女は自分の事をヒナと呼んでたんです。陽葵は幼い頃、自分の事をヒナと呼んでませんでしたか?」
「小さい頃は自分の事…ヒナって呼んでたけど…でもみんな友也は友紀也にそっくりだって、志保さんも学さんも小さい頃の友也も友紀也の小さい頃にそっくりだって…誰ひとり私に似てるなんて言わなかったよ」
小さい頃もそうだけど、大きくなった友也も友紀也にそっくりだと口をそろえて言う。
本当に誰ひとり私に似ているとは言わない、言われなかった。
「陽葵…キミだったんですよ。あの時、僕の前に現れた小さな女の子は…」
「えっ??」
「最初に僕を救ってくれたのは陽葵、キミなんです。僕に奇跡をくれたのはキミだったんです。」
意味が分からなくなる。
ユキと友紀也が同一人物だというだけでも奇跡なのに…私は幼い頃に友紀也に会っていた?
だけど、そんな記憶は私にはない。
「驚くのも無理はない…僕も気がつくのに時間がかかってしまった…。友也の成長を見ていて気がついたんですよ。幼い頃の友也の姿があの時の少女と似ていると…それに彼女は自分の事をヒナと呼んでたんです。陽葵は幼い頃、自分の事をヒナと呼んでませんでしたか?」
「小さい頃は自分の事…ヒナって呼んでたけど…でもみんな友也は友紀也にそっくりだって、志保さんも学さんも小さい頃の友也も友紀也の小さい頃にそっくりだって…誰ひとり私に似てるなんて言わなかったよ」
小さい頃もそうだけど、大きくなった友也も友紀也にそっくりだと口をそろえて言う。
本当に誰ひとり私に似ているとは言わない、言われなかった。