この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
友紀也は私を軽々と抱きかかえ部屋の中に入っていった。
だけどリビングを見てびっくりする。
いつの間にか、私と友紀也が住んでいた頃に戻っていた。
友紀也の遺影はなくなり、私と友紀也が選んだものばかりのあの時の部屋。
「これは…?」
「これですか?僕と陽葵の記憶です…僕と陽葵が一番幸せだった時の…」
そう言われれば、友紀也との幸せだった記憶はこの風景だった。
初めて来たときに、ひとりでいるのは寂しすぎて泣いてしまった私に、私が寂しくないようにと買い揃えた私と友紀也だけの部屋。
そう思って見渡していると、バルコニーで楽しそうに花火をする友也たちが目に止まる。
満面な笑みを浮かべ家族で楽しく過ごしている姿。
そして椅子に座っている私…
「私…死んだの?」
友紀也に抱かれているはずなのに、年老いた私はまだ椅子に座ったままだった。
抱かれたまま友紀也を見ると少し寂しそうな表情をしてバルコニーを見つめていた。
そして選択肢を私に与えてくれる。
だけどリビングを見てびっくりする。
いつの間にか、私と友紀也が住んでいた頃に戻っていた。
友紀也の遺影はなくなり、私と友紀也が選んだものばかりのあの時の部屋。
「これは…?」
「これですか?僕と陽葵の記憶です…僕と陽葵が一番幸せだった時の…」
そう言われれば、友紀也との幸せだった記憶はこの風景だった。
初めて来たときに、ひとりでいるのは寂しすぎて泣いてしまった私に、私が寂しくないようにと買い揃えた私と友紀也だけの部屋。
そう思って見渡していると、バルコニーで楽しそうに花火をする友也たちが目に止まる。
満面な笑みを浮かべ家族で楽しく過ごしている姿。
そして椅子に座っている私…
「私…死んだの?」
友紀也に抱かれているはずなのに、年老いた私はまだ椅子に座ったままだった。
抱かれたまま友紀也を見ると少し寂しそうな表情をしてバルコニーを見つめていた。
そして選択肢を私に与えてくれる。