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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
それと同時に襲い掛かる快楽は昔と変わらない。
いや…久しぶりすぎてより一層感じてしまう。

「アッ…ユキッ…友紀也っ」

何かにすがりつきたくて、友紀也の腕をぎゅっと握る。

「ユキでも友紀也でも…僕の名前を呼ぶ陽葵が愛おしい…」

その言葉に友紀也を見ると、優しいキスが降ってきた。
そして舌を絡ませながら、お互いを欲しているのが嫌と言うほど伝わってくる。
夢でもなければ幻でもない。
ここに友紀也はいる。
手の届くところにいて、私を愛してくれている。
そう思うと、うれしくて涙が溢れてくる。

「陽葵…」

友紀也は動きを止めて、流れ落ちた涙を拭ってくれる。
その手さえも愛おしくて握り締める。

「友紀也…」

「どうしたましたか?」

昔と変わらない優しい瞳に、優しい言葉。
何十年経っても変わることのない友紀也の優しさ…

「陽葵に泣かれると僕は弱いんですよ。どうしたらいいのか分からなくなる…」
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