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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
「その言葉で…僕は報われます…愛したことに間違いはないのだと…。分かっていても後悔してしまう…僕は弱いですね…」
「違うよ。それは友紀也が優しいから…そんなところも好きだよ。」
「陽葵はいつだって僕を癒してくれますね。――――…僕も陽葵と出逢えて幸せでしたよ。後悔しても…陽葵のいない人生なんて考えられなかった。僕たちは愛し合う運命だったんですね。どんな困難なことが起きようと、引き裂かれようと…僕たちは惹きつけられ愛し合う運命…違いますね。宿命(さだめ)だったんです。ですから…こうやってまた愛し合える…幻でも夢でもなく僕たちは今でも愛しあえるんです」
運命ではなく宿命(さだめ)。
そうかもしれない。
出会う事のないユキと出逢い、生まれてくるはずもない友也が生まれた。
手に入れることの出来ない友紀也との幸せを私は手にすることができた。
それを宿命(さだめ)と言わずになんというのだろう。
私と友紀也は愛し合う宿命(さだめ)だった。
だったら愛し合いたい。
繋がったままの身体と心でお互いが満たされるまで…満たされて蕩けてしまうほど愛し合いたい。
「友紀也…私を愛して…友紀也の愛でいっぱいにして」