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ずっと傍に……
第42章 母の愛…
「そうね…ここで人生を終えたかった…友紀也との思い出の場所で…。…今使っているベッドは持って行っていい?」
さすがに俺は驚いたけど…母さんが若い頃から使っていたベッド。
俺も何度も一緒に寝たことがあるベッドで、俺にも思い出はある。
「いいけど…あれも相当年季がはいっててギシギシ音がなるよ。」
「それでも、あれがいいの…ずっとあれで寝てきたから今更ね…」
「…母さんがそれでいいならいいけど…」
全てを新しいモノと取り揃えてやりたいけど、新しいモノより慣れ親しんだモノの方がくつろげるかもしれないと俺は承諾する。
「あなた…お義母さんがそういうのならそのとおりにしましょう…。お義母さんにはお義母さんの想いがあるんですから」
遥が射撃援護のように母さんの味方になる。
そんな遥に母さんは、優しい笑顔を向けた。
「遥さん、ありがとう…。こんな息子だけど一緒になってくれて感謝してます…マザコンで甘えたがりで、そんな友也に寄り添ってくれてありがとう」
「お義母さん…どうしたんですか?急に…」
感謝を口にする母さんに遥も俺も困惑する。