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ずっと傍に……
第42章 母の愛…
「大丈夫ですよ。私がずっと傍にいますから。お義母さんの代わりにはなりませんけど、ずっと傍にいますよ」
背中に回された手で撫でられるとホッとする。
暫くそのままで遥を抱きしめて、そしてキスをする。
恥ずかしそうに笑う遥を見て欲情しそうになるのは男だから仕方がない。
どんなに年を取ろうと、魅力的な女が目の前にいて立たないはずがない。
俺も、まだまだ現役だ…などと考えてしまう。
「あなたに渡したいものがあるんです」
何度かキスを交わした後、遥は俺の手を取り言った。
渡したいものとは何だろうかと思っていると、一通の手紙を渡された。
裏を見ても何も書いてはない封筒だった。
不思議に思って遥を見ると、黙って頷くだけ。
この中に何か入っているのかと封筒を開け、一枚の紙を開いた。
そこには見慣れた字が並んでいた。