この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第43章 託された想い…
母さんのところに顔を出すと、桜木が帰りにでも病室に寄って欲しいと伝言を残していた。
母さんと少し話をして桜木の病室に行くと、ベッドの上に座っている桜木と志保さんがいた。
俺が部屋に入ると、ふたりで話をしたいと志保さんは病室を出て行った。
進められた椅子に座って桜木の話を聞いた。
「わざわざ来てもらって申し訳ありません。実は志保から聞きました。僕の病気の事を知ってるそうですね」
前触れもなく病気の事を出されて俺の方が落ち着かない。
はいともいいえとも言えずに黙ってると、大丈夫ですよと微笑む。
「僕の病気を知ったうえで水無月くんにどうしても話しておきたいことがあって呼びました…正直、こんなことを頼まれても困るかも知れません。ですが、水無月くんにしか頼めないと思ったので…」
少し寂しそうに話す桜木。
俺は何を言われるのかとドキドキしていた。
「僕は膵臓癌です。ステージ4だと言われました。そして余命宣告もされています」
母さんと少し話をして桜木の病室に行くと、ベッドの上に座っている桜木と志保さんがいた。
俺が部屋に入ると、ふたりで話をしたいと志保さんは病室を出て行った。
進められた椅子に座って桜木の話を聞いた。
「わざわざ来てもらって申し訳ありません。実は志保から聞きました。僕の病気の事を知ってるそうですね」
前触れもなく病気の事を出されて俺の方が落ち着かない。
はいともいいえとも言えずに黙ってると、大丈夫ですよと微笑む。
「僕の病気を知ったうえで水無月くんにどうしても話しておきたいことがあって呼びました…正直、こんなことを頼まれても困るかも知れません。ですが、水無月くんにしか頼めないと思ったので…」
少し寂しそうに話す桜木。
俺は何を言われるのかとドキドキしていた。
「僕は膵臓癌です。ステージ4だと言われました。そして余命宣告もされています」