この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ずっと傍に……
第43章 託された想い…

「膵臓癌で余命を告げられた時は信じられませんでしたね。それを受け入れるのに時間がかかりました。…まさか自分の身に降り注ぐなんて思いもしませんからね。嘘であって欲しい、学先生の見解違いかもしれないと思いましたが、学先生が名医だというのは僕が一番知ってるんです。病気を受け入れて、あと一年後…来年の秋にはこの世にはいないんだと思うと…そうですね。寂しさよりも、悔しさよりも、ただ他人事の様に感じていたのは事実です。それでも毎日陽葵がお見舞いに来てくれて、会い続けるうちに、僕が死んでしまったら陽葵はどうするんだろう、どうなるんだろうと考えるようになりました。」

「自分の事よりヒナ…ですか?」

「そうですね。これからの陽葵のことが一番心配でした。怪我をしただけでも心配してましたから、これが余命宣告されたと聞かされたら…きっと壊れてしまう。そう思ったんです。」

「気丈に振舞っていても、後を追ってしまうと…」

自分でも自分の声が震えているの分かった。
桜木が死ぬことを考えても怖いのに、それがヒナだったらと思うと、もっと怖くなる。
/1528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ