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ずっと傍に……
第7章 辛抱…
勝ち誇ったような村上先生は、先生に身体を押し付けてラブラブをアピールしているようだった。
それとは違って渋い顔をする先生の顔を見れば、村上先生の自作自演だと分かる。
分かっていても目の前で先生に擦り寄る姿を見せられれば嫉妬して苦しくなる…

「田崎さん…」

「ダメですよ。田崎さんの事を思うのであれば冷たく突き放さないと」

先生が何かを言いかけようとすると、村上先生が口を開き会話さえできなかった。
先生と生徒。
先生と先生。
どうみたって、私の方が場違いなのは違いない。
それに先生は困っているのも分かる。

「…先生…ごめんなさい」

その言葉しかでてこなかった。
村上先生がいるこの状況で、他に話す言葉なんてない。
軽く会釈だけして部屋を出ると、部屋の中からは村上先生の楽しそうな話し声が聞こえた。
その会話に短い言葉で返事をする先生…
追いかけてきて欲しかった。
無理だと分かっていても、私を引きとめて村上先生を追い出してほしかった。
今にも泣きそうな顔をしてすぐに教室に戻ると、千佳と咲が私に駆け寄ってくる。
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