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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「あらっ…大樹どうしたの?」
「だから、学校で名前で呼ぶなって」
保健の先生は俺と大樹を見るなり、親しそうに話してきた。
それを嫌がる大樹との関係はと考えてると大樹がイヤそうに教えてくれた。
「俺の叔母さん。母さんの妹?面倒だから誰にも言うなよ」
「キミは…友也くんかな?大樹が幼稚園の頃から仲良しだっていう」
「あっ…はい…」
「そうキミが…姉さんが言ってた通ね。」
「母さん何って言ってたんだよ」
「かっこいい子がいるって。大樹も友也くんみたいにかっこよかったらよかったのにね」
「はぁ??」
「冗談よ。大樹のお父さんが仕事人間で母子家庭なもので、同じような人が近くにいて心強いって。父親参観の時も肩身が狭くても彼女がいてくれたから助かったって。」
その言葉に大樹はイヤな顔をする。
大樹の家は両親揃ってるけど、先生の言う通り父親は仕事人間で平日週末関係なく仕事ばかりだと聞いた。
大樹が話すのも月に何度かで一緒に住んでる気がしないとぼやいていたことを思い出した。
だから行事がある時に来るのは母親で、父親参観の時も大樹の母親が来ていた。