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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「うん…母さんだけには迷惑はかけたくない…それに、きっと蒼兄ちゃんたちにも怒られる…4人に叱られたくない」
「なっさけね~」
「怒られてみろって。本気で怒ってくるんだから。」
蒼兄ちゃんも恭平も竹猿さんも、優しいだけじゃない。
俺が悪い事をすると全力で叱ってくる。
殴られたこともある。
殴った後に、その拳を握りしめて見つめている恭平の表情の意味を初めて理解したかもしれない。
殴る方もそれなりに辛いのだと…
「それだけ大切にされてるって事なんだろうな。」
「うん。そう思う…。大切に…されてるんだよな俺…」
そう分かってても一度人の目が気になりだすと、落ち着かない。
あれから、家族の事で何かを言われることはなくなっても、馬鹿にされてるんじゃないか、陰口を言われているんじゃないかと思うようになった。
そんな時に三者面談が始まった。