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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
担任は報告が遅くなり申し訳ありませんとヘラヘラ笑う。
母さんは迷惑をおかけしましたと頭を下げていた。
面談が終わり家に帰る間、母さんは何も聞かなかった。
きっと、どう俺と話したらいいのか考えてるんだと思った。
父親がいない俺の為に、父親代わりもしようと頑張る母さん。
そんなに頑張らなくてもいいのにと思っても、母さんは俺の為に全てを犠牲にする。
家に帰りどうしていいのか分からずリビングのドアの所に立っていると、ソファーに座った母さんが俺を呼んだ。
母さんの目の前に座ってチラッと顔を見れば寂しそうに笑う。

「…ごめん…」

それしか言えなかった。
三者面談で嫌な思いさせてごめんとしか。

「そのお友達に何って言われたの?友也が怒るぐらいだから酷い事なんでしょう?」

叱るでもなく、普通に聞く。
母さんは高校で家庭科の先生をしている。
子供の相手は慣れてるんだと思う。
こういう場合はどういう風にすればいいのかと。
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