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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
母さんは必ず12時前に帰ってくる。
本当は帰って来たくないのに、俺がいるから帰ってくるしかなかったんだ。
もし俺がいなかったら?
もし俺を産んでいなかったら?
―――母さんは自由だった。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
俺がいなければ母さんは自由だった。
もっと楽しい人生を送っていたのからも知れない。
一番大切にしたい人なのに…俺がいることが母さんの不幸…
「俺っ…この家…出た方がいいのかな…」
その言葉に返事をしてくれる人はいない…
俺はひとりで…頼れる人は誰もいない…
そんな事を考えていると玄関の開く音がした。
時計を見ると、15分程経過していた。
その間に母さんたちは抱き合いキスを続けてたと思うと…おさまっていた気持ち悪さと怒りが込み上げてきた。
俺がこんな気持ちでいるのに、母さんは何度かノックをし、何もなかったような声で部屋に入ってこようとした。
「入るわよ」
その瞬間、ベッドの脇にある雑誌を手に持ち投げつけていた。
本当は帰って来たくないのに、俺がいるから帰ってくるしかなかったんだ。
もし俺がいなかったら?
もし俺を産んでいなかったら?
―――母さんは自由だった。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
俺がいなければ母さんは自由だった。
もっと楽しい人生を送っていたのからも知れない。
一番大切にしたい人なのに…俺がいることが母さんの不幸…
「俺っ…この家…出た方がいいのかな…」
その言葉に返事をしてくれる人はいない…
俺はひとりで…頼れる人は誰もいない…
そんな事を考えていると玄関の開く音がした。
時計を見ると、15分程経過していた。
その間に母さんたちは抱き合いキスを続けてたと思うと…おさまっていた気持ち悪さと怒りが込み上げてきた。
俺がこんな気持ちでいるのに、母さんは何度かノックをし、何もなかったような声で部屋に入ってこようとした。
「入るわよ」
その瞬間、ベッドの脇にある雑誌を手に持ち投げつけていた。