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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「ははっ…ははははははっ…はははははははっ―――」
もう笑うしかなかった。
笑わないとどうにかなってしまいそうだった…
そんな俺を母さんは驚いた顔で見上げてる。
きっと、俺が何で笑ってるのか分かってない。
分かってないどころか…理解しようとしてないんだろう。
俺はどうでもいい存在だから…
母さんの頭の中にはあの男の事だけ…
そんな事を考えていると次第に冷静になり始める。
そして、これ以上は一緒には暮らせない、同じ場所にいるべきではないと分かった。
「ねぇ…なんで俺を産んだ?遊びたいなら、俺、産まなきゃよかったじゃん」
口から出た言葉に母さんが目を見開いた。
だけど、そう思わずにはいられない。
どうして俺を産んだのか不思議でしかたがなかった。
だけど、その言葉に母さんは何も答えない。
答えないのが答えなのかもしれない…