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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「お母様よ。お母様も一緒に三人で幸せに暮らしましょう?そして家族を増やして…暖かな家族を築いていきましょう?」
遥の言葉に、人目もはばからずに遥を抱きしめていた。
俺よりも俺の心を理解してくれている遥に出会えてよかったと全てに感謝した。
それから色々と話し合って、母さんと同居すると決めた。
それも遥からの提案だった。
その提案に喜ぶと思っていた母さんは大きな溜息をつく。
「私の事はいいから、ふたりで住みなさいよ。」
「でも、母さん!」
「我儘言って遥さんに面倒をかけさせないの!マザコンも度を過ぎると嫌われるわよ」
母さんは笑って取り合ってくれなかった。
遥が言いだした事だと言っても、それは俺の気持ちを組んで言ってくれてるだけだから真に受けるのは馬鹿のすることよと一緒に住むことを了承することはなかった。