この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「母さんが遥を認めないなら結婚はしない。」
それが俺の出した答えだった。
俺の言葉に母さんは声を荒げた。
「何馬鹿なこと言ってるの!誰も認めないって言ってないわよ。ただ一緒に住まないだけよ。あんまり我儘言いすぎて、遥さんに愛想つかされてもお母さんは知りませんよ」
「母さん!!」
「もう、いい加減にしなさい。母さん母さんって…少しは母離れしてちょうだい!」
どこまでも話し合いは平行線だった。
そんな状態で結婚の話も進まず時間だけが過ぎていった。
家に居ても気まずい雰囲気が漂うから、遥と一緒にいることが多くなる。
あれだけ一緒にいたいと思っていても現状はこんな感じだった。
遥の家で遥を後ろから抱きしめてTVを見ていると、思いもよらない言葉が遥の口から聞かされた。