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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「離さない…遥は絶対に手離せない…だから白紙に戻すとか言うなよ」
俺の元からいなくなるかもしれないと分かり初めて気がつく想い。
俺は母さんより遥を大事に思っていたことに、ギリギリの状態で気付かされる。
握りしめている腕に、遥の手が添えられた。
その手を取り尚も強く抱きしめる。
「だったらお母様の事はどうするの?見捨てられないでしょう?」
「……」
遥に究極の選択を迫られて言葉を失う。
遥を失うのは嫌だ。
それは今はっきりとしている。
だけど母さんも見捨てられない。
どちらも大切でどちらも手離したくない存在で、正直どうしていいのか分からなかった。
両方を手離さなくて良い方法をと考えても、短時間の内に思い浮かぶわけもなかった。
TVの画面から聞こえる笑い声を聞きながら、どうしていいのか頭を悩ませていた。
俺の元からいなくなるかもしれないと分かり初めて気がつく想い。
俺は母さんより遥を大事に思っていたことに、ギリギリの状態で気付かされる。
握りしめている腕に、遥の手が添えられた。
その手を取り尚も強く抱きしめる。
「だったらお母様の事はどうするの?見捨てられないでしょう?」
「……」
遥に究極の選択を迫られて言葉を失う。
遥を失うのは嫌だ。
それは今はっきりとしている。
だけど母さんも見捨てられない。
どちらも大切でどちらも手離したくない存在で、正直どうしていいのか分からなかった。
両方を手離さなくて良い方法をと考えても、短時間の内に思い浮かぶわけもなかった。
TVの画面から聞こえる笑い声を聞きながら、どうしていいのか頭を悩ませていた。