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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
「提案なんだけど…同じマンションの501号室が空き部屋らしいの…そこに住むのは有り?平日はお母様も私たちも仕事が忙しいから別々に暮らして、週末はどちらかの家で過ごす…お母様の言う通り新婚の時は別々にって…それは友也の中ではあり?」
遥の言葉は考えもしなかった提案だった。
同じ家に住むことばかり考えて、近くに住んで行き来することに気がつきもしない。
それに同じマンション内なら、母さんに何かあった時にはすぐにかけつけられるし安心できる。
「遥はそれでいいのか?」
「うん…友也がそれで妥協してくれるのなら私はそれで充分…お母様と一緒に住む夢は後の楽しみに取っておきます。」
そう言ってくれる遥に感謝した。
次の日、一緒に家に戻り遥が提案してくれたことを母さんに告げるとあっさりと了承してくれた。
平日は別々に暮らし、週末はお互いの家を行き来することで全てが収まり、俺と遥は幸せの結婚式をあげることができた。