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ずっと傍に……
第45章 家族の絆…

「今更だが…あいつに恋愛感情はなかったのか?」

目を見開いて篤志を見れば、篤志はグイッとビールの残りを流し込んだ。
この話を何度すればいいのか…という程、酒に酔えば聞いてくる。

「ないね。仲が良かったのは認めるよ…けど、趣味じゃない」

「趣味じゃないって…美也子は美人だろう?」

「それは認めるけど、それで好きになるかっていうと違うよね…気があう仲間…そんな感じかな。篤志が相手だから身を引いたとかじゃないから。それに今更だよ?キミは美也子と結婚して可愛い子供もできた。いくつなった?」

「上が12歳で、下が5歳だな…大きくなったよ」

「あの子が5歳か…」

時の流れを感じずにはいられなかった。
あの生まれたばかりの赤ちゃんが、もう5歳。
もしかしたら生まれる事のなかった命だと思うと感慨深い。

「だったら家で2人だけ?」

「ああ。9時には帰ると言ってあるから遅くまでつきあえなくて悪いな!」

その答えに言葉を失った。
12歳と5歳の子供を置いて飲みにでるなんて正気の沙汰じゃない。
もちろん私が呼び出したのが悪いけど、分かっていれば家で飲むとか色々とあったはずだと後悔した。
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