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ずっと傍に……
第45章 家族の絆…

「きっと…今までだって我慢してきたと思うよ。――――今まで我儘言った事ある?」

「ない…」

「ないって…子供はね。親の心を一番に理解するんだよ。キミが友紀也くんに何を望んでいるのか肌でわかる。だからこの子は我慢をする。お兄ちゃんだからしっかりしないとキミに迷惑がかかると…でも大人とは違う子供なんだ。同じだけの物事を処理できるわけじゃない。変わらない毎日であれば問題ないよ。だけど、今日みたいな不測の事態が起きた場合、対処できない。それでも頑張ったのに褒めてもやらず叱るって…可哀想だよね」

「だったら…俺はどうすればいい?」

真剣に質問されて驚いた。
そんなの事も分からないのかと殴りたい衝動に駆られた。

「抱きしめてやればいい。偉かったなって褒めて抱きしめて愛情をしめしてやればいい。」

「そんなっ…ことでいいのか?」

「はぁ??そんな事って…そんな事が出来てないのがキミでしょうが!!」

怒りを通り越して呆れてしまう。
美也子は、こんな男のどこがよかったのかと不思議に思う。
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