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ずっと傍に……
第45章 家族の絆…
「起きたら抱きしめて褒めてやるんだよ。これから、もっとスキンシップをすることも忘れないことだね。」
そう教えると分かったと言い、少しホッとした顔をした。
それから私たちは友紀也くんを挟んで寝ることにした。
布団に寝かせると、自然と篤志の傍によって洋服をギュっと握る。
「一緒に寝る事あるの?」
「ああ。いつも志保を間にして寝てる」
「そっか…だったら、たまには友紀也くんを傍で寝せてあげるんだね…きっとそうしたがってる…だから無意識にキミの傍に転がるんだ」
腕の中で眠っている友紀也くんの顔を覗き込む篤志は父親の顔になった。
前髪をかきあげて、優しく髪の毛を撫でる。
そして、眠っている友紀也くんの身体を起こさない程度にギュっと抱きしめた。
その姿を見てもう大丈夫だと感じ眠りについた。
目が覚めた時、友紀也くんの姿が見当たらなかった。
少し経っても帰って来なかったから、篤志を起こして家の中を探し回った。
どこにいたかと言うと、志保ちゃんの布団の中に手を繋いで寝ていた。
その姿を見てホッとしたのと、優しい子だなと思った。