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ずっと傍に……
第7章 辛抱…
会えなくなるのは寂しいけど、先生を困らせる事だけはしたくなかった。
これからもずっと傍にいられるように今は距離を置く。
それが一番いい方法だと思えた。

「寂しいですが…それがいいと僕も思っていました…卒業するまであと少しです…学校で会うのは控えることにしましょう。ですが、休みの日にはいつものように」

寂しいけど、それを受け入れるしかなかった。

「陽葵…その代わりと言ってはなんですが…卒業式の日の夜は泊まれますか?」

何を言いたいのか分からず首を傾げると、一度深いキスをして私を抱きしめる。

「卒業祝いを共にしたい…そして…陽葵と朝まで過ごしたい……卒業と同時に…陽葵の全てを僕は欲しい。」

その言葉の意味を理解すれば、寂しかった思いも吹っ飛びそうになる。
一線を越えられないと、自分で決めたことを頑なに守ってきた先生。
いつになったら私を抱いてくれるのだろうと不安になった時もあった。
それが先生の口から初めて抱きたいと言ってくれた。
それは教師と生徒じゃなくなる日。
私は身も心も先生のモノになる…
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