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ずっと傍に……
第46章 生きていてほしいから…
少し話していると母さんがお風呂からあがってきたから晩飯を食べることにした。
会話もない食卓はお通夜の様に冷たさが増す。
それでも、俺が作ってくれた物を残さず食べてくれる姿を見てホッとした。
疲れていても、ちゃんと食べられるのなら大丈夫だと思っていた。
それから何も変わらない日々が続いた。
続いていると思っていたのは俺だけで、母さんも父さんも限界に近づいていた。
それに気がついたのは夜中に母さんの悲鳴が聞こえてきたからだった。
慌てて母さんたちが寝ている部屋に行くと、父さんに抱きしめられている母さんがいた。
「陽葵がっ…陽葵がっ」
「大丈夫だ。陽葵はちゃんと生きてるから安心しないさい。」
「でもっ!!友紀也さんの後を追って陽葵までっ」
「陽葵は後を追ったりしないから安心しなさい。私たちがいるんだ。逝くはずないだろう?」
「あなたっ…」
「んっ…大丈夫…大丈夫だから…このまま寝なさい」
会話もない食卓はお通夜の様に冷たさが増す。
それでも、俺が作ってくれた物を残さず食べてくれる姿を見てホッとした。
疲れていても、ちゃんと食べられるのなら大丈夫だと思っていた。
それから何も変わらない日々が続いた。
続いていると思っていたのは俺だけで、母さんも父さんも限界に近づいていた。
それに気がついたのは夜中に母さんの悲鳴が聞こえてきたからだった。
慌てて母さんたちが寝ている部屋に行くと、父さんに抱きしめられている母さんがいた。
「陽葵がっ…陽葵がっ」
「大丈夫だ。陽葵はちゃんと生きてるから安心しないさい。」
「でもっ!!友紀也さんの後を追って陽葵までっ」
「陽葵は後を追ったりしないから安心しなさい。私たちがいるんだ。逝くはずないだろう?」
「あなたっ…」
「んっ…大丈夫…大丈夫だから…このまま寝なさい」