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ずっと傍に……
第46章 生きていてほしいから…
俺は思い出していたんだ。
桜木先生が言った言葉を。
あの時は何を言ってるんだろうって不思議に思ってたけど、今だったら良く分かる。


『僕が死んだあと…陽葵を頼みますね。きっと周りは優しい言葉しかかけないと思います。ですが…必要なら叱ってあげてください。それもまた愛情ですから』


父さんに言ったように、俺たち姉弟の喧嘩は容赦がない。
オブラートに包むことなくストレートに言葉にする。
それによって傷つき傷つけられたこともあったけど、それで気づかされることもあった。
大人になってからは喧嘩することもなくなったけど、中学生の時までは良く喧嘩をしては泣かされていたことを思い出す。
今思えば、どこかで許してくれると分かっているから本音で言い合えてたんだと思う。
それは姉弟だからできること。
他の人にはできないことだから、他の人が言えない事でも俺は言おうと思う。
それが俺の陽葵への愛情だと思うから…そう桜木先生に教わった。
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